FPV用のゴーグルで有名な Skyzone から CinematicWhoop が発売されています。今回はその中でも日本国内でのフライトに適した(200g以下)の CineFlex CF100 をレビューしていきます。
Skyzone ATOMRC CineFlex CF100 はシルバーメッキされたプロペラガードやウォータートランスファーによるカラフルなフレームが特徴です。また、流行のプッシャータイプでもあるので、上部にカメラなどが搭載しやすくなっています。
Skyzone ATOMRC CineFlex CF100 はスタンダードエディションとHDエディションがあります。HDタイプと言っても最近使用される DJI Digital FPV System 用ではなく、いわゆるスプリットタイプの RunCam Split 3 nano によるFHD(1080p)動画が撮影できる物です。
両エディションともPNPバージョンですので、別途レシーバーを用意して接続する必要があります。
今回はBanggood様よりスタンダードエディションをサンプル品として提供していただきました。
Skyzone ATOMRC CineFlex CF100 はBanggoodで購入できます。
両エディション対応クーポンコード:BGCF100 20%OFF 2021年1月31日まで、30機限定
HDエディション
スタンダードエディション
CineFlex CF100 のスペック
HD と記載がある項目はHDエディションのものです。
ブランド名 | ATOMRC |
製品名 | CF100、 CF100HD HD |
ホイールベース | 100mm |
FC | ATOMRC Exceed F411 MINI ATOMRC Exceed F405 MINI HD |
ー UART | 2つ |
ー BEC | 3.3V、5V (アンペアは不明) |
ー ブザー、LED | 対応 |
― USBコネクタ | Type-C |
ー ターゲット | ATOMRCF411 ATOMRCF405 HD |
ESC | ATOMRC MINI Exceed BLS 15A 4in1 ATOMRC MINI Exceed BLS 20A 4in1 HD |
モーター | ATOMRC Photon 1105 5000KV |
VTX | ATOMRC MINI Exceed 300mW IRC Tramp プロトコル |
カメラ | Caddx Turbo Eos2 4:3 Runcam Split 3 Nano HD |
プロペラ | Gemfan 2040 3枚羽根 |
ATOMRC は Skyzone のサブブランドで サイト自体が作りかけですが一応ショップもあります。が、少ししか登録されていません。。
CineFlex CF100 の機体チェック
画像をクリック(タップ)すると拡大します。
ボール紙製の箱に商品が入っています。
箱を開けるとこんな感じ。普通のスポンジをカットした物にはまっています。機体の下に付属品があります。
全部出してみます。
左上から、説明図、予備のプロペラガード(メッキなし)、機体、予備のプロペラ、
その下はレシーバー用のコネクターケーブル、四角い黒い物がHD録画ボード用の固定パーツ、予備のネジ類。
予備のプロペラガードはメッキがしてありません。メッキ済みのガードは大変美しいので、絶対こちらに交換したくありませんw
予備のプロペラ。Gemfan 2040 3枚羽根、ピッチが4インチと少し大きめです。
こちらがHD録画ボード(スプリットタイプカメラのボード)を納めるパーツ。
RunCam Split 3 nano や Caddx Baby Turtle の 20mm x 20mm タイプが装着できます。
機体を裏返したところ。こんな感じで使用できます。HD仕様にせずに(中に録画ボードを入れずに)着陸スキッドとしても使用できそうです。
機体を真上から見たところ。このプロペラガードは乗用車のアルミホイールに見えませんか?
VTXのアンテナはスリーブアンテナですが途中でフレームにインシュロックで固定されているだけでぶらんぶらんしています。ここは上を向くように加工したいところ。
正面側から見たところ。
斜め前から見てみるとやっぱりアルミホイール。。
全体的にかなりガッチリとしていて剛性感があります。FUS X111 Pro の様です。
裏返してみました。プッシャータイプなのでこちらからプロペラが良く見えます。こちらのカーボンフレームもウォータートランスファーによるプリントがされていますが、何のデザインかはよく分かりません。
ウォータートランスファーとは
日本では水圧転写と呼ばれています。自動車部品などのカスタマイズでよく使われているようです。どんな物かはこの動画を見てもらうと分かります。
この動画の Project Blue Falcon は分かりやすい解説が多いので、いろいろ役に立つと思います。
(管理者のJC氏は3年前にバイク事故で亡くなられました。)
機体の右側面から見ると、奥にUSB端子が見えます。USB Type-Cになっています。
またご覧のようにピカピカのガードですので指紋が付きますw あまりにも綺麗なのでつい布で拭いてしまいましたw
こちらは真後ろから見たところ。奥にFCスタックが見えます。
こちらは左側面から見たところ。下側にガードより突き出ている物はM2ボルトの頭だけです。
カメラ部分のアップ。しっかりレンズ部はガードされています。このガード(カメラ取付部)はアルミをCNC加工で削り出してアルマイト処理されているようです。
モーターは ATOMRC Photon 1105 5000KV。
全体の重量は 104.7g これにレシーバーやブザーなどが加わります。
プロペラガードはモーターがくぐり抜ける大きめの穴があるところがあります。モーターケーブルはFCにハンダ付けされていますがそのままガードが取り外せれるようになっています。
プロペラガードは高さがあるのでプッシャータイプでもプロペラが地面に当たりません。
ガードの高さは約22mmあります。モーター取付面はこのガードの上辺と同じ高さになっていますので、1106のモーターに交換しても大丈夫そうです。
プロペラガードはの内径は54mmです。
FPVカメラは Caddx Turbo Eos2 4:3 です。横幅14mmのnanoタイプですね。解像度は1200VTL、レンズ焦点距離は2.1mmです。
これがウォータートランスファーでプリントされたカーボンフレームです。フレームの側面は面取りがしてあり、その側面にもプリントされています。さらに上からトップコートが吹き付けてあり光沢と剥がれの抑制に役立っています。とてもキレイです。
トップフレームを外したところ。結構スカスカです。
あと電圧サージ防止用のキャパシタ(コンデンサー)は使用されていません。
20mm x 20mm のFCタワーです。一番上がVTX、ATOMRC MINI Exceed 300mW です。
VTXを外すとFC、ATOMRC MINI Exceed F411 が現れます。
HDエディションでは、ATOMRC Exceed F405 MINIと、より高速タイプになっています。
SBUSレシーバー用のコネクターがありますので、付属のコネクターケーブルでレシーバーを取り付けることができます。ESC、VTXとカメラもコネクター接続になっています。
FCを外してESC、ATOMRC MINI Exceed BLS 15A 4in1 があります。
HDエディションでは20Aになっています。
VTX ATOMRC MINI Exceed 300mW
コントロールプロトコルは IRC Tramp 詳細情報が無いので出力の切り替えとかは後日実測してみます。
写真の右上の所にVCC と 5Vと書いてあるところがありますが、たぶんカメラに供給する電圧をここのハンダパッドで切り替えれるようです。
VTXの裏側です。
FC ATOMRC MINI Exceed F411
SBUSレシーバーは下側のコネクターが使用できますが、それ以外のレシーバーはハンダ付けが必要です。下端に見えるパッドは、左からLED、Gnd、5V、BZ-、PPMです。その上にあるRSSIはアナログ電圧(0V~3.3V)を入力するところですので通常は使用しません。
FCの裏側です。表側のコネクターに配されている信号用のパッドが全てあります。また青と緑の枠で囲ったところは電圧変更用のパッドの様です。緑がVTXへ送る電圧を5Vかバッテリー電圧を変更し、青がレシーバーの電圧を変更するところの様です。通常はこのままで変更する必要はないでしょう。
製品紹介用のガイドがあるのですが縦に長いですw
下の画像をクリックすると大きな画像が開きます。1200 x 9020 4.55MB
こちらは同梱の説明図です。
ここまでのまとめ
シルバーメッキのアルミホイールじゃなくプロペラガードや、ウォータートランスファープリントのフレームなど、とてもきれいな機体です。このまま飾っておきたいような機体です。屋外でフライトさせるのはもったいないような気がします。いやクラッシュや草刈りをさせなければいいんですけどねえ・・
製品紹介ページや発表されているスペックではよく分からない項目もありますので後日設定しながら探っていくことにします。
レビュー:その2はこちら