レビュー:GEPRC SMART16 33g 2S 瞬速1.6インチ機

レビュー
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手のひらにすっぽりと入る超小型フリースタイル機GEPRC SMART16 は2S仕様ながら33gと軽量です。堅牢なフレームはツースピック機に無いスムーズなフライトが楽しめます。

今回はこの1.6インチ機 GEPRC SMART16をレビューしていきます。

後半では剥きプロも搭載して撮影にチャレンジしてみました。航空法による機体登録や、許可・承認が要らない100g未満の4Kフリースタイル機が誕生するのでしょうか。

なお機体はBanggood様よりサンプル品としてご提供いただきました。

クーポン:BGJP2301 2月15日まで有効

GEPRC SMART16 のスペック

SMART16の受信機は、ExpressLRSの2.4GHzと915MHz、TBS Crossfire Nano、またはPNP(受信機なし)から選択できます。日本でもExpressLRSが使用できるようになりましたので、今回はExpressLRS 2.4GHz版を選択しました。(915MHzとCrossfireは日本で使えない)

ホイールベース    78mm
重量33g
FCSTABLE F411 FC (16mm x 16mm)
ESCSTABLE F411 BLheli_S 4IN1 12A ESC    
VTXSTABLE F411 VTX 5.8G 200mW
モーターGR0803 11000KV
カメラCaddx Ant
プロペラGemFan 1610-2
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外観チェック

ではさっそく見ていきましょう!
この箱の横幅は138mmです。小箱ですねw


パカッ!シリカゲル発見!


全部出してみます。
スペアの部品類が一通り付属しています。それにしても小さい機体・・


小さい機体のドアップです。


真上から。プロペラは2枚羽根で1.6インチ。


下からESC、FC、VTXのスタック構成です。各ボードの接続はボード上のコネクターに挿しこんでいくタイプです。取付サイズが16mm x 16mmのボードなので小型の機体でも前後に空間が空いていますね。


アームとボトムプレートは一体で、厚さが1.5mmです。少し力を入れるとたわみます。


1Sバッテリーを2本搭載する使用なので、バッテリーコネクターが2つ直列になっています。コネクターはPH2.0です。またこの機体の受信機はExpressLRSバージョンでFCスタックの後ろに搭載されています。受信機のアンテナはセラミックアンテナと呼ばれている小型のものなのでアンテナ線が出ていません。


左側面。


VTXのアンテナとバッテリーケーブルは後部支柱の3Dプリントパーツでまとめられています。


機体の裏側。モーターの止めネジは3本です。


FPVカメラはCaddx ANT。小型軽量でも明るく見やすい事で人気のカメラですね。


モーターは0803の11000kv。2S仕様なのでこのkvでもパワーはあります。


アッパープレートを外してみました。VTXは200mwまで。


機体の重量は33gと超軽量です。


付属のバッテリーホルダーは3Dプリント製で2種類あります。こちらはトップマウント用。


こちらはボトムマウント用。ともにGEPRCの1S 380mAhバッテリーの2個搭載に合わせたサイズになっています。したがってそれ以外のサイズのバッテリーを使用する時は付属のベルクロタイプのストラップで固定します。


今回は手持ちの450mAhバッテリーを使用しますので総重量は59.8gです。100g未満なので機体登録や許可・申請は必要ありませんね。気兼ねなく飛ばせれます。


ブザーの取付

あまりに小さい機体なので屋外の草むらに落としたら見つけられるか不安です。そこでブザーを搭載します。

アッパープレートとVTXを外すとFCにアクセスできます。下図のように接続します。


今回は直径9mmのブザーを使用します。重さはケーブル込みで0.8g。カメラの後ろの空間が空いていますのでここにブザーを設置してインシュロックで固定しました。

合計重量は34gになりました。

Betaflight 設定

Betaflightの設定を確認して必要な変更をしていきます。なおここではBetaflight Configuratorは10.8版を使用しています。


Betaflightのバージョンは4.2.11なのでほぼ最新です。


ポートはUART1にVTXで、プロトコルは IRC Trampです。


基本設定。機体名、ビーコン、そしてアーミング角度も設定されています。


搭載されている受信機がExpressLRS版なのでテレメトリーも有効になっていますがOFFにします。


電源・バッテリーでは、1Sバッテリーを使用するので警告電圧を下げます。1セル当たりの最小電圧3.3Vに、1セル当たりの警告電圧3.4Vに設定しました。


PIDチューニングは設定済みです。


受信機はExpressLRS版を使用するのでシリアル受信プロトコルCRSFに設定されています。またアナログRSSIとRSSIチャンネルは両方とも無効になっている必要があります。


モータの回転方向はプロップイン。モーターのプロトコルはDSHOT300になっています。


OSDは最小限の設定がされています。


好みに合わせて設定します。いつも使う配置にしました。なおExpressLRS版なのでRSSI(dbm)リンク品質を右中央に配置しています。これらの意味はこちらの記事で解説しています。


VTXは標準のIRC Tramp設定になっていますので、いつも通り日本仕様にします。


以下のファイルを読み込ませて送信出力レベルを3に減らせばOKです。


RPMフィルターとダイナミックアイドルの設定

RPMフィルターはやらないという選択肢は無いほど有益ですので使用できるようにしていきます。合わせてダイナミックアイドルも設定します。

RPMフィルターを使用するには双方向DSHOTが使用できることが前提になります。双方向DSHOTはECSのファームウェアを対応するバージョンに書き換えることで自動で有効になります。

今回使用するファームウェアは、Bluejayになります。

BlueJayの使用方法はこちらの記事で解説していますので参考にしてください。



今回はBlueJay Configuratorを使用しました。接続し、セットアップ情報を読み込んだら、Flash Allをクリックしてます。


FiemwareBlueJayVersion0.14PWM Frequency48KHzを選択しました。モーターが0803と小型なので96KHzでもいい感じになると思います。これは後日試してみます。


書き換えが終わりました。左側の基本設定はそのままにしておきます。



ESCのファームウェアを双方向DSHOT対応にしましたのでBetaflight側の設定をしていきます。

双方向DSHOTONにします。モーター極数12に変更します。


プロペラをすべて外し、モータータブを開きます。バッテリーを接続してマスタースライダーを徐々に上げてモーターを回転させます。各モーターのR:が回転数、E:がエラー数です。エラーは無しで回転数も取得できていますのでOKですね。


双方向DSHOTをONにしたのでフィルター設定が変更されました。ジャイロRPMフィルター有効になっている。その下の動的ノッチフィルターで動的ノッチ幅0動的ノッチQ250となり余分なフィルターが無効になりました。


次にダイナミックアイドルを設定します。
ダイナミックアイドルについてはこちらの記事で解説しています。


PIDチューニングタブを開き、動的アイドル値に50を入力します。これは最低でも5000回転はするようにという設定です。設定を保存します。


これで機体の設定は完了です。

ExpressLRS受信機の設定

GEPRC SMART16のExpressLRS 2.4GHz版を選択していますので、受信機のファームウェアを最新にして、バインディングフレーズも設定しておきます。

使用している受信機の種類が分からなかったのでGEPRCに問い合わせをしたところDIYバージョンで問題ないという事でした。したがってファームウェアのターゲットは以下のようになります。

Device categoryDIY 2.4 GHz
DeviceDIY 2400 RX ESP8285 SX1280

バインディングフレーズを送信モジュールと同じに設定し、技適が無いのでWiFiが自動起動しないようにします。

詳しくは下記の記事を参照してください。




これでフライトの準備ができました。今回は手持ちの1S 450mAh HVバッテリーを2個直列でBottomマウントにしました。

次回フライト編へつづく。(近日公開)

クーポン:BGJP2301 2月15日まで有効

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