最近はWhoop用のサイズのオールインワンFCを、ツースピック機などにも使用することが多くなりました。FC と ESC が一体になっていますので、重量を抑えることができ、軽さが特徴のツースピック機に最適だからです。
今回は、Banggoodさんよりサンプル品として、GEPRC から発売されたばかりのツースピック機用 FCスタックをご提供いただきましたので詳しく見ていきます。
オールインワンFC と VTX の積み上げセットになっていますので、まずはFCから見てみましょう。
GEPRC STABLE 20A Toothpick FC
どんなFCか?
どんな製品かを一言でいうと、20AのESCを搭載したWhoop用FC というと分かりやすいと思います。
ただし、Whoop用とは違うところは、
- USBコネクターがFCに垂直に付いていない。普通のFCのように横に向いています。
- モーターケーブルは直接ハンダ付けが必要です。コネクターはありません。
といったところが違っています。
スペック
ではスペックを見ていきましょう。
名前 | GEP-20A-F4 |
MCU | STM32F411 |
IMU | MPU6000(SPI接続)6軸(ジャイロ、加速度計) |
ファームウエアターゲット | MATEKF411 |
OSD | BetaFlight OSD用 AT7456Eチップ搭載 |
外部UART | 2ポート |
電流計 | あり |
ブザーパッド | あり |
LEDストリップパッド | あり |
BEC | あり 5V 1A |
LCフィルター | 組み込み済み |
ESC の MCU | BB21F16G |
連続許容電流 | 20A |
瞬間最大電流 | 30A |
使用バッテリー | 2S ~ 4Sバッテリー |
モータープロトコル | Dshot600、Oneshot、Multishot |
電流計スケール | 210 |
ESCファームウエアターゲット | G-H-30 |
サイズ | 32mm x 32mm |
取り付けサイズ | 26.5mm x 26.5mm シリコンダンパーM2 |
重量 | 7.3g |
付属品 | 電源ケーブル、XT30コネクター、220μFキャパシタ(組み込み済み)、シリコンダンパー、ボルト、ナット |
ESCが20Aまでなのを除けばスペック上は普通のWhoop用GCに見えます。
外観チェック
こんなケースに入っています。
中はこんな感じ。
出してみます。中央のケーブルはVTXとカメラを接続するためのものです。
ご覧のようにUSBコネクターが横向きについています。すでにFCにピグテールがハンダ付けされています。VTX へのケーブルもハンダ付けされていました。楽できますねw
FC の裏面はこんな感じ。モーターケーブルはコネクターではなく直接ハンダ付けする必要があります。
ピグテールのコネクターは XT30 です。35V 220μF のキャパシタがハンダ付けしてあります。
ケーブル等を含めて13.6g
各パッドは下の写真が分かりやすいです。
GEP-VTX200-Whoop
VTX はWhoop用のものです。
スペック
名前 | GEP-AIO-VTX-Whoop |
送信出力 | PIT/25/100/200mw |
チャンネル数 | 48ch |
入力電圧 | 4.5V – 5.3V |
消費電流 | 300mA |
周波数 | 5.8GHz 5バンド 48ch |
アンテナ | RG178アンテナ、U.FL |
ビデオ形式 | PAL / NTSC |
コントロールプロトコル | IRC Tramp |
重量 | 2g (ボードのみ) |
付属品 | アンテナ、カメラケーブル、FCケーブル |
周波数設定用の押しボタンが、FCのBOOTボタンみたいに小さいです。
裏面です。V1.3 となってます。
重さは2g
ボード上のインターフェイスです。[VTX]とあるのが押しボタンですね。
接続図です。
上の接続図を見てください。
このFC と VTX ちょっと変わっています。何が変わっているかというと、Vin と Vout です。FC から見ると、Vin はカメラからの画像が入力されるところです。そしてBetaflight がOSDを合成して、VTXへ Voutから出力します。FCにとって映像の流れは普通ですよね。
では VTX から見ると、カメラからの映像は一番左の Vio からVTXへ入力してきます。その信号をVTX はそのまま FC へ出力します。その出力するところが Vin と表記されています。おかしくないですか?出力するところが in って。で、FC からOSDが合成された映像が VTX に入力されるところが Vout ってこれもおかしいw
接続図が間違っているんじゃないかと思いました。本当は、Vin と Vout を接続するのが正しいのではないかと。まずその接続図の通りに接続して確かめてみました。
すると、正常に映像とOSDが表示されます。
接続図は正しかったわけです。とすると、VTX単体で購入した場合は、FCからの映像入力はVTXの Vout に接続しなければならないって事です。間違えやすいですよね。これは注意しましょう。