FrSkyは今年になってACCSTプロトコルの最新ファームウェアをリリースしました。これは送信機と受信機の大多数の製品が対象のファームウェアです。表向きの更新内容はバグの修正と検証機能の強化となっていますが、実際は互換製品を排除するためのファームウェアの様です。
最新ファームウェアとは
FrSkyのホームページを開くと、NEWS欄に「Important Firmware Update – ACCST D16 2.X.X」とあります。
そのニュースページを開いて見ると、全てのユーザーは全ての機器を更新するように書いてあります。
Googleページ翻訳をしたのがこちら。
このファームウェアの修正内容として、
- 特定の条件下でのチャンネル出力エラーの修正。
- 強化された修正および検証機能
とあります。しかし一つ目のこのエラーに遭遇したユーザーはいないようです。二つ目は同じファームウェア同士しか接続できないようにする機能のようです。
昨年 JumperT16 が発売されたときに、FrSkyが販売店にJumper製品を扱わないように圧力をかけた事がありました。(下記記事参照)
そして今回のファームウェアをリリースすることによって完全に互換製品を排除しようとしているようです。
最新ファームウェアに更新すると
送信機をこのファームウェアに更新すると、今までのFrSky製の受信機ともバインドができなくなります。受信機もこのファームウェアに更新して初めてバインドできるようになります。
そして、他社の互換製品とは一切接続できなくなります。 これが FrSky の狙いですね。
例えば、最近人気のマイクロ機 Happymodel の Mobula6 などは Betaflight から直接制御できる SPI接続の受信機がFCに搭載されています。これらの機種は FrSkyの送信機と一切バインドできなくなります。
じゃあどうするの?
まず、この最新ファームウェア、ACCST 2.X.X に送信機と受信機とも更新しないようにすることです。自分は一切FrSky製品しか使用しないという方は更新してもかまわないでしょう。
私は更新しません。以前は Taranis QX7 送信機を使用していましたが、現在は JumperT16Pro を使用しています。したがってFrSky製の XM+ や R-XSR受信機を新ファームウェアに更新してしまうと JumperT16とはバインドできなくなってしまいます。またQX7送信機を予備として置いておくならこちらも更新しないようにしないと予備にもなりません。
海外でも著名なFPVパイロットやユーチューバーも徐々にFrSky製品から遠ざかっているようです。
ジョシュア氏も怒ってます・・・
オスカーも注意喚起しています。
もっとも新ファームウェアに更新するしないは自由です。しかし更新するとこういうことが起きるということは知っておいて欲しいと思います。