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機体とバッテリーの合計重量が200g未満のドローン(U199)は、無人航空機ではなく模型航空機として扱われます。そのため特別な飛行許可・承認を取得しなくていいので、わりと手軽に飛行させることができます。今回はU199でありながら、パワフルで、フリースタイル飛行で高画質動画が撮影できるレーシングドローンを自作していきます。あなたも一緒に作りませんか? パート2
パート1はこちら
使用する部品3
FPVカメラ
連載パート1で述べたように今回は高画質録画ができることを目標にしています。そのためスプリットタイプのFPVカメラ&録画ボードを搭載します。フレームのマウンティングサイズの関係で、搭載できるのは20mm X 20mm の固定穴がある物に限られます。
今回使用したのはこちらです。
この Caddx Tariser が出る前のスプリットタイプは解像度がFHDの1920 X 1080P でしたが、Tariser は3840 X 2160P の4K解像度を実現した最初の製品です。すでに当サイトもレビューを終えて、FHDより断然きれいなので採用しました。
なお4K撮影時は30fpsですので撮影動画を見ると少しカクカクした感じになることがあります。カメラのシャッタースピードが高速で、移動が速い場面では顕著となります。少しでもシャッタースピードを遅くなるようにするには露出を抑えるとよいので、設定でISO感度を最低の100にしたり、晴天時の屋外ではNDフィルターを装着したりします。Caddx Tariser 用のND8フィルターもありますので一緒に入手しておくとよいでしょう。
最近になって、同じくFPVカメラメーカーのRunCamが、「RunCam Hybrid」という4Kスプリットカメラの予告を出しています。それによると、最大解像度 4K30fps、20mm X 20mmサイズ、シングルボード、 Caddx Tariser のように2眼カメラとなっており、ボードが1枚なので搭載しやすそうです。詳しくは下記の記事に記載しました。
レシーバー(受信機)
レシーバーはお持ちの送信機に合わせたものを選びます。
私が使用している送信機が Frsky の Taranis なのでレシーバーも Frsky製になります。一般によく使用されている Frsky製のレシーバーは、XM+ か R-XSR が選択肢になります。XM+ は安いけどフルレンジのレシーバーでお手頃です。ただしテレメトリーには対応しておりません。R-XSR は高価ですがテレメトリーに対応しています。また両方ともファームウェアを更新することで Frsky の最新プロトコルである ACCESS が使用できるようになります。
今回はR-XSRを選択しました。このレシーバーを Frsky 独自の F.Port で FC と接続し、送信機から FC の各種設定を変更できるようにします。
アンテナ・プロペラ
VTXアンテナ
VTXアンテナはFCスタックに付属してきましたが、今回はそれを使用せずに他のアンテナを使用しました。
Foxeer 5.8G Lollipop 3 2.5DBi Omni FPV Antenna RHCP StraightMMCX
全周指向性のリーフアンテナ(クローバーアンテナ)で、重量3.7gです。コネクタもVTXに合わせてMMCXタイプのストレートを選択しました。小型軽量で最近流行のアンテナですね。
なお、ご紹介のリンク先はRHCPタイプです。RHCPとLHCPと2種類ありますので使用するゴーグルのアンテナと合わせる必要があります。(というか LHCP が見つからない・・・)
プロペラ
今回用意したのはこちらの2種類です。3インチのプロペラで、中心の穴が1.5mmタイプです。3インチのプロペラは中心穴が1.5mmと5mmの物があります。使用するモーターのシャフトに合わせた物を選択します。今回はシャフトが1.5mmのモーターを使用するので1.5mmタイプのプロペラを使用します。
なお、1.5mmタイプでも中心穴の両側にモーターへの取付用の穴が無い物もありますので注意してください。3インチ機でパワーもあるのでネジで固定できないとプロペラだけ飛んで行ってしまうかもしれません。
HQProp T3X3X3 3-blade 3Inch Poly Carbonate Propeller
Emax AVAN Mini 3 Inch 3X2.4X3 3-blade
それぞれどんな飛び方するのか楽しみですね。
ブザー
音によって機体の状態や、バッテリーの電圧が低くなった時に教えてくれます。なにより飛行中にどこかに落としてしまったりした時に機体を探す時の必需品です。草むらなどに落ちたらブザー無しで探し出すのは困難です。
ブザーにはアクティブタイプとパッシブタイプがあります。アクティブタイプは5V電源+-を接続するだけで鳴ります。パッシブタイプは5V+-と制御用のコードを接続します。音が非常に大きいです。
また最近ではブザーが独自のバッテリーを持っている物も増えました。飛行中クラッシュした時に衝撃でバッテリーが外れてしまい電源が落ちるとブザーは鳴らすことができません。そんな時のために、通常は普通のブザーとして使用でき、クラッシュ時に機体のバッテリーからの電源供給が止まると自らのバッテリーで定期的に音と光を出して位置を教えてくれます。
その他・消耗品など
糸ハンダ
各種配線のハンダ付けで使用します。ヤニ(フラックス)入りの物を購入してください。ホームセンターとかで購入できます。0.6mmくらいの細めが使いやすいです。
熱収縮チューブ
加熱することでチューブ自体が収縮して電線コード等を保護します。ドローンの制作では短い電線を繋いだ所の保護や、電源ケーブルを作成するときに使用します。また、レシーバーのアンテナをまっすぐ伸ばして取り付ける時にもよく使われています。汎用品ですので数種類のサイズを常備しておくといいでしょう。実際に収縮させるときは温風の出るヒートガンを使用しますが私は使ったことは無いです。いつも100円ライターで炙ります。
私はホームセンターコーナンで購入した下記の物を主に使用しています。
またセット品もありますのでこちらのような物をチェックしておくといいでしょう。細いコードを繋ぐときに1mmくらいのチューブも必要になります。
結束バンド
各種バーツを固定するのによく使います。またレシーバーのアンテナをまっすぐ取り付ける時に結束バンドをフレームに取り付けて、余った先端部分とレシーバーのアンテナ線を一緒に熱収縮チューブでくるんでしまいます。
ホームセンターや100円ショップでも購入できます。長さ100mmと150mmのものがあるとほぼまかなえると思います。
次回からはいよいよ機体の制作に入っていきます。