レビュー:Eachine Twig 115 レーシングドローン HD version その1

4.5
レーシングドローン
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Eachine から発売開始となった軽量レーシングドローン Twig 115。壊れやすかったTooshpick機がより頑丈になっていく流れに沿った新製品です。また今までより軽量のHDレコーディング環境も出てきたことから、これらの軽量レーシングドローンもHD化が進んでいます。その注目の新機種が届きましたのでレビューしていきたいと思います。

なお今回はBanggood様よりレビュー機としてご提供いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。

軽量レーシングドローンの新潮流?

流行のToothpick機

今年になって機体フレームを超軽量にして機動性を高めたマイクロレーシングドローンが流行りました。軽量化のためフレームのアームがすごく細いので Toothpick(つまようじ)機を呼ばれていました。小型で高機動であり手軽に楽しめれることから、レーシングドローンの中でも一つのカテゴリとなってきた感じです。しかしながらあまりに細いアームはまさにつまようじのごとく一度のクラッシュで折れてしまうなど、多くのパイロットたちを歓喜から地獄へと叩き落としてくれました。(おおげさかw)

すぐに壊れないToothpick機へ

そこで、細いアームでありながらなんとか強度を保とうと今までにないフレーム形状の機種が出てきました。この変わったアームから、これはToothpick機ではないというパイロットも見えるようです。

また、RunCamやCaddxのスプリットタイプのカメラ&HDレコーダーもより小型・軽量のものになり、Tooshpick機のような軽量機種にも搭載しやすくなってきました。今後は高機動性を持った軽量機でも普段通りに使えHD録画も行える機種がどんどん出てくるのではないでしょうか?

そんな流れの中で発売されたのが Eachine Twig 115 です。

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Eachine Twig 115 のスペック

2つのバージョン

Eachine Twig 115 はノーマルバージョンとHDバージョンが販売されています。今回は購入時にレシーバーの選択は出来ず、FC内蔵のFrsky D8互換レシーバーのみです。(外付けで他のレシーバーを使用できます。)

ノーマルバージョンはFPVカメラが Runcam Nano2(1/3″ CMOS 2.1mmレンズ)を搭載しており、HDバージョンはスプリットタイプの Caddx Baby Turtle whoop version を搭載しております。その価格差は記事作成時で3,400円ほどとなります。

スペック

  • ホイールベース:115mm
  • プロペラ:3インチ
  • モーター:1105 5200KV
  • FC:Crazybee F4 PRO V3.0 2-3S対応
  • VTX:ダイヤモンドタイプ 40ch 25~200mw可変出力 Smartaudio対応
  • カメラ HD version : Caddx Baby Turtle whoop version 1080p 60fps

同梱品

Eachine Twig 115 はビニール袋を開けると専用ケースに入ってます。

ジッパーを開けるとこんな感じで収納されています。フタ部分の裏側はネットになっており付属品が入ってます。

出してみます。

両面印刷の説明書とCaddxカメラおなじみの設定用ジョイスティック。さらにビニール袋の中に工具と予備プロペラ。

説明書は末尾のダウンロードセクションからご覧になれます。(サイズが大きいので)

予備のネジとナット、ゴムダンパー、バッテリー滑り止めパッド2枚、1.5mm六角レンチとプラスドライバー。

プロペラは3025の2枚羽根。中心の穴は1.5mmです。

外観チェック

ぐるっと本体を見てみます。正面から。水色の多数の細いケーブルは Caddx Baby Turtle のボードとカメラを結ぶコードです。これがこれ以上外側にはみ出るとプロペラに当たりそうなので何かで止めておいた方がいいかも。

右から。一番上のボードがVTXで、アンテナコネクターはU.FL。2番目のボードが Caddx Baby Turtle で録画の開始・停止ボタンが見えます。一番下が Crazybee F4 PRO V3.0 です。

続いて後ろから見てみます。フレームの下側へ伸びているのは電源ケーブルと、 Caddx Baby Turtle のFPVカメラ設定用のジョイスティックをつなぐケーブル(緑・黒)。一番右が外付けレシーバー用のSBUSケーブル(赤・黒・青)

右側から見てみます。電源ケーブルの根元すぐ上に Caddx Baby Turtle のマイクロSDカードスロットが見えます。カード飛び出し防止はありません。

真上からみると独特のフレーム形状が分かります。

真下(裏)から見るとさらにフレーム形状が分かります。

フレームの厚さは2.5mmです。(0.01mmまでピッタリでちょっと感動w)

モーターは1105サイズ、5200KV

キャノピーを外してみると、VTXが現れます。

VTXの下はクッションスポンジを挟んで、 Caddx Baby Turtle のボードです。手前側がマイクロSDカード挿入口。ちゃんと基盤に固定されたマイクも見えます。

さらに Caddx Baby Turtle のボードも外すとFCが見えます。外付け用のSBUSケーブルがB+端子から5VとRX1に信号線が繋がっていますので、外付けレシーバーを使用するときは Betaflight Configurator のポートタブで、UART1 で「シリアル受信」を ON にします。オンボードレシーバーを使用するときはバインドボタンがFCボードの真ん中にありますので、ここまで分解してバインドするか、CLIでコマンドでバインドします。(CLI推薦、簡単です。)

CLIでバインド

Betaflight Configurator に接続します。USB給電だけでバインドできます。CLIタブを開き、

bind_rx_spi

と入力してエンター。これでバインドモードに入りますのであとは送信機もバインドモードにすればOKです。終了はEXITとタイプ。

機体重量は 66.7g でスペック表より少し軽いです。

設定チェック

Betaflight Configurator に接続して設定を見てみます。

バージョン

Betaflight のバージョンは、4.0.4 がインストールされていました。

ファームウェアのターゲットは、CrazybeeF4FR になります。

初期設定のDIFF_ALLしたテキストファイルはダウンロードセクションにあります。

ポート

UART2に(T2パッド)にSmartAudio が接続されていますので、周辺機器が変更されています。

前述のように内蔵レシーバーではなく外付けのレシーバーを使用するときは、UART1 で「シリアル受信」をONにする必要があります。これはSBUS以外のレシーバでも同じです。(RX1パッドに接続)

基本設定

DSHOT600が選択されています。

MOTOR_STOPがONになっているのでOFFにすることをお勧めします。ここがONになっていると知らない間に何かに当たって送信機のアームスイッチが入ってしまってもモーターは回らないので気づかないことになります。

アーミング角度はすでに180度が設定してありました。

機体名も入力済みでした。レシーバーは、FRSKY_D(D8モード)が選択済み。

その他の機能はこんな感じ。私は TELEMETRY と AIRMODE をONに変更しました。

電源・バッテリー

1セル当たりの最小電圧をもう少し低くしてもいいかも。一瞬これを下回るとFCの電源が切れますので・・・

HVバッテリー用に最大電圧が4.4Vになっています。

電流メーターのスケールは470がセット済み。

PID・フィルター

PID値は設定してあるようです。後にBetaflight 4.1.0 にしてデフォルトを試してみたいと思います。

フィルターもこんな感じ。

受信機

チャンネルマップをAETR1234に変更しました。

RSSIはAUX3に来てましたので、RSSIチャンネルをAUX3に変更しました。

OSD

OSDが初期設定してありました。あとはお好みで変更しましょう。

ダウンロード

説明書

説明書 表面 サイズ:906 KB 2477 x 3500 ピクセル

説明書 裏面 サイズ:846 KB 2477 x 3500 ピクセル

Betaflight DIFF_ALL

Betaflight の初期設定でDIFF_ALLしたものです。テキストファイル

関連リンク

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